一昨年(2018年)の11月に、16年間飼っていた犬を亡くして、またいつか犬を飼いたいなあと考えていて、以前から気になっていた保護犬の譲渡申請をして、3月18日から新しい家族ができましたので、今回はそのお話を書きます。
保護犬とは、飼い主が死亡したり病気などの事情で飼うことができなくなったり、迷い犬状態になって、茨城県動物指導センターに保護された犬のことです。茨城県動物指導センターでは、HPで、譲渡対象の犬を公開しており、条件を満たした人に対して、無償で譲渡を行っています。
https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/doshise/aigo/jyoutojyouhou.html
2月の初め頃に茨城県動物指導センターに電話をかけ、申請書類を送って頂くようにお願いしたところ、2,3日すると自宅に届きました。
保護犬を譲り受けるためには、いくつかの条件をクリアしている必要があります。主なものとしては、下記の通りです。
・飼い主の年齢は20歳以上65歳未満であること
・単身世帯ではないこと
・転居の予定がないこと
・犬の登録と狂犬病予防接種を実施すること
・関係法令を遵守し、他人に迷惑をかけないこと
その他の詳細は、茨城県動物指導センターのリンクを御覧ください。
https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/doshise/aigo/jyoutokaikopi-.html
2/14に、笠間市の日沢にある茨城県動物指導センターに直接行って、譲渡申請書を提出してきました。譲渡の事前講習会で教えて頂いたのですが、ここには常時150頭以上の保護犬、保護猫がいます。駐車場に車を停めると、犬の鳴き声がひっきりなしに聞こえて、何とも言えない、重苦しい気持ちになりました。
譲渡申請書の提出後、数日して、動物指導センターから、譲渡申請が通ったとのことで連絡を頂き、事前講習会への参加とマッチング(お見合い)の日程を決めました。その際に、HPに掲載されている譲渡予定の犬の中から、気になるわんちゃんがいたら教えて下さい、とのことで、HPに掲載されていたリストの中から、KEI と名前がついている犬が、何となく以前飼っていたいちろうに似ているような気がして、10番の子が気になります、と伝えておきました。
3/10、動物指導センターで、事前講習会とマッチングが行われました。事前講習会では、会議室で約1時間ほど、茨城県動物指導センターにおける収容の実態などをレクチャーされました。ピーク時にはなんと年間8000頭もの犬猫が収容されて、毎日のように殺処分がなされ、それでも収容能力を大幅に超えるような状態がずっと続いていた、とのこと。
茨城県は殺処分数が全国ワーストワンの状態が続いていましたが、県の動物愛護条例、犬猫の殺処分ゼロを目指す条例が制定され、殺処分数は減少しています、とのこと。
事前講習会が終わったあとは、マッチングです。私が気になります、と伝えておいた10番のKEIくん、すぐに触れ合えるような状態にして頂いていました。写真と実物はまったく違うもので、大きいな、と感じました。以前飼っていたいちろうの大きさが頭にあったからだと思います。
動物指導センターの職員さんが、「少し散歩してみますか?」と勧めてくれたので、リードを付けて歩かせてみました。この時は雨が降っていたので、濡れない範囲でしか歩けなかったのですが、施設の柱におしっこをするなど、多少はリラックスしてくれたみたいです(笑)まずは、2週間、この子をトライアルでうちに来てもらうことに決めました。
3/18、動物指導センターの職員さんに連れられて、うちにやってきました。車の中では、ワンワン鳴いておりました。ここで今日から暮らすことになるとは思ってもいかなかったと思います。
うちで暮らすにあたって、名前を「はる」と名付けました。名付け親=ゴッドマザーは、私の嫁さんです ^^;
犬との散歩はやはり楽しいもので、いちろうもよく連れて行った近所の希望が丘公園に頻繁に連れて行っています(特に嫁さんが)。野球場の脇を通ったときに、フェンスにあった看板をふと見ると、「茨城県動物指導センター」の文字が。数え切れないほどこの前を通っていたのに、気が付きませんでした。
当初は、夜は家の中に入れていました。動物指導センターで事前に購入するように言われていたクレートの中に入って寝てくれていました。が、夜中の2時や3時に起きて興奮しだしてしまい、外に連れておしっこなどさせていたのですが、こちらの睡眠時間が削られてしまうのはまずい、ということで、今は昼夜、外で飼うことにしました。雷や風雨が強い時には、家の中に退避させることにします。
いちろうもお世話になっていた動物病院で体重を測って頂いたら17kgで、うちに来たときよりも2kgほど増えていました。体格も、最初にあったときよりも足が太くなってきて、がっしりしてきました。頻繁に散歩に連れていってる結果かな、と思います(特に嫁さんが)
2020/5/27の茨城新聞では、茨城県で殺処分ゼロを達成した、との記事がありました。
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15905029198855
記事をよく読むと、攻撃性や病気があって譲渡が適切でない犬猫と収容中に死亡した犬猫は除外しての数字でゼロ、とのことですから、厳密にはゼロにはなっていないのでしょう。
しかしながら、動物指導センターの職員さんのご尽力や、譲渡を積極的に引き受けてくれているNPO法人の協力などがあって、里親のなり手とマッチングが増え、殺処分を確実に減らす結果につながっています。うちでもたった1頭ではありますが、協力できて良かったです。
繰り返しになりますが、茨城県動物指導センターでは、常時、譲渡対象の犬を公開しておりますので、ご興味ある方、もしくはお知り合いの方で里親になりたいと考えている方がいらっしゃいましたら、下記のHPをご覧になって下さい。
https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/doshise/aigo/jyoutojyouhou.html
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